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栄養素と薬は違います

サプリメントと薬を一緒のものだと混同している人が少なくありません。「薬がなくなったから出してほしい」と言う感じです。サプリメントは薬ではありません。ちなみに分子整合栄養医学ではサプリメントとは呼ばず栄養素と呼んで、一般のサプリメントと一線を画すようにしています。薬は体内に存在しない分子なので異物ですので必ず解毒排泄しないといけません。副作用もつきものです。薬は量を間違うと死ぬこともあります。一方の天然の栄養素は、細胞を構成する分子ですので解毒排泄する必要はなくそのまま利用できます。口から摂って腸で吸収する場合は、基本的に過剰にはなりません。腸が栄養の吸収量を調節してくれる賢い臓器だからです。サプリメントでもビタミンEなどは天然と合成では機能が全く違ってきます。合成のビタミンEは、抗酸化作用を発揮する水酸基にアセテートで蓋をしていますので、抗酸化物質としての作用は期待できません。
栄養療法の説明をすると、漢方治療に似てますね、と言われることがよくあります。個々人の証にあった漢方薬を処方するためかと思います。栄養療法も症状、血液データによって個々人処方内容が違います。しかし、決定的に違うのは薬と栄養素と言う点です。漢方薬は生薬が材料ですが、細胞を構成する成分ではなく異物になります。当然解毒排泄しないといけませんし、肝機能障害や間質性肺炎などの副作用も珍しくありません。
栄養素≠サプリメント、漢方薬、西洋薬なのです。