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妊娠体質になりたい人は、肉を食べなさい。

今日のブログのタイトルは、5年半前に出版された私の書籍の題名です。「肉を食べなさい」、というのは、野菜だけでは妊娠に必要なビタミン、タンパク質、ミネラルが不足するので肉や魚などの動物性食品もしっかり食べる必要があるという意味です。インターネットや健康本には、いろいろな情報があふれています。何を信じればいいのか、どういった健康法を実践すればいいのか分からない人も多いと思います。野菜を食べれば子宮が温まる、などといった非科学的な本を書いている人もいます。TVで紹介された、雑誌で紹介された、インスタのフォローワーが多い人が紹介していた、こういった理由で変な健康法を取り入れる人も少なくありません。しかし、解剖学、生理学、生化学に基づいて考えれば何が正しいかはおのずとわかるのです。
私の実践している分子整合栄養医学は、生理学・生化学に基づいた学問です。ただサプリメントを飲ませるだけ、と思っている医者も多いかと思いますが、そうではありません。人間の細胞はすべて分子=栄養でできています。薬が不足するから病気や不妊になるわけではなく、細胞を構成する分子濃度の異常が生じると、代謝が正常に行われなくなり、ホルモンバランスが乱れたり、子宮内膜の不健全化が起きたり、卵子が傷ついたりするわけです。ですから、根本的な対策は足りないパーツを補充してあげる=不足栄養素を補充することにつきます。マクロビでは、亜鉛・鉄・ビタミンA・タンパク質などの妊娠に欠かせない栄養素が大幅に不足してしまいます。マクロビをやめて肉、魚、卵なども食べるようにしないといけません。食の細い人は食事だけでは理想的な細胞の分子濃度に近づけることは無理なので、治療用の栄養素を補充しないといけない場合が殆どです。
人間は牛などの草食動物のような特殊な胃腸を持ち合わせていませんので、草(野菜)だけ食べていては不足する栄養素がでてきます。肉、魚、卵、野菜を万遍なく食べる、そのうえで血液検査上不足栄養素があるようならば、治療用に設計製造された栄養素の力を借りることで、自然妊娠する確率は大幅に高まります。ただ、卵巣も老化しますので、妊娠対策は20歳を過ぎたら開始しておく方が無難かと思います。

gdmクリニックの不妊遠隔診療