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薬の副作用を疑います

gdmクリニックを受診される方の多くは既に他の医療機関を受診されています。そして何らかの薬を処方されて飲んでいます。訴えられている症状の中には、薬の副作用によるものではないかと思われるものが少なくありません。しかし、処方医は患者さんの訴えに対して「この症状は薬の副作用のせいではありませんので、そういう症状でお困りなら心療内科を受診したほうがいいです。」と言われことがあるそうです。患者さんが症状の多くは薬の副作用がかなりの割合を占めているのではないかと思っていますので、患者さんの訴えがあると薬を中止したり変更したりするようにしています。ホルモン剤は特に副作用がよく起きます。ホルモン分泌は視床下部、下垂体、分泌臓器が密接に連絡を取り合って行われていますので、外部から人工的なホルモンが投与されると身体が混乱してしまい様々な不調が出現します。また、向精神薬にも副作用がでやすいですし、日本の心療内科医は多剤投与することが多いので、複数の薬が反応してどんな変化が体内で起きているのか分かりません。薬の種類が増えていくということは、治癒に向かっておらず逆に症状が悪化していることを意味します。
栄養素は、生体内分子といって細胞を構成する成分なのでそのまま利用でき、薬のように解毒排泄する必要はありません。しかし、栄養素を飲んでも不調を訴える人が時々います。不調が摂取しているもの原因だと思い込むためではないかと考えます。プラセボ効果といって、本来は薬としての効果をもたない偽薬(砂糖水、でんぷん、乳糖などで作ったもの)を服用し得られる効果のことです。効いたと感じる人もいれば、それを飲むことで調子が悪くなったと感じる人もいます。栄養素を飲んで調子が悪くなったと感じるのも一種のプラセボ効果です。ただ、実際に大豆アレルギー、酵母アレルギーがある人が、大豆プロテインや酵母の入ったサプリメントを飲むと体調を崩すことはあります。その辺の見極めが難しいところです。
薬を処方されて逆に調子が悪くなった場合は、薬の副作用の可能性が大です。しかし、処方医は自分の出す薬には副作用は基本的にないと思っていますので、症状を訴えても薬の副作用ではありません、と言われることが多いです。今の薬物療法に疑問を感じている方は一度ご相談ください。