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高濃度ビタミンC点滴の前に

高濃度ビタミンC点滴とは、1回に25g~75gビタミンCを静脈から点滴する治療です。高濃度ビタミンC点滴には美白・美肌、副腎疲労改善、免疫活性化、がん細胞の増殖を抑える、抗アレルギーなどの作用があります。高濃度ビタミンC点滴で副作用が起きることがあります。皮疹、頭痛、嘔気などを訴える方が時々おられます。一番問題になる副作用は溶血です。溶血は、G6PDという酵素が欠損している場合に起きます。G6PDとは、抗酸化成分であるグルタチオンの濃度を維持し、細胞を酸化的ダメージから保護し、赤血球膜を維持するのに重要な酵素です。点滴をする前に血液検査でG6PD酵素活性の有無を調べて安全に高濃度ビタミンC点滴が受けられるか確認する必要があります。