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原因不明不妊症と診断されたら

不妊症とは、生殖年齢の男女が妊娠を希望し、1年以上避妊せず性交を行っているにもかかわらず、妊娠しない場合をいいます。なかなか妊娠しない場合、多くのカップルは産婦人科を受診します。妊娠しない原因を調べるために卵管造影や超音波検査、ホルモン検査、精液検査などを行いますが、これらの検査で異常がないケースが少なくありません。原因がはっきりしない場合、機能性不妊症・原因不明不妊症と診断されます。原因不明不妊症の場合、タイミング療法を何回か行い、妊娠しない場合は体外受精に移行します。体外受精も何度かしてうまくいかない場合は、人工授精を勧められるケースが多いようです。
原因不明といっても必ず原因はあります。原因が同定できないだけです。分子整合栄養医学的には原因不明不妊症の多くは栄養欠損が関与していると考えています。卵巣、子宮、精巣の機能を維持するにはビタミンAやビタミンDが重要です。精子、子宮内膜、性ホルモン、性腺刺激ホルモンなどの材料も食べた栄養です。卵子や精子は活性酸素の影響を受けやすいので、ハードな運動・喫煙を控えて抗酸化物質の摂取を行うことも重要です。受精するにはエネルギーが必要ですが、エネルギー産生にも鉄やビタミンB群などの栄養素が欠かせません。
原因不明不妊症と診断された場合、人工授精た体外受精をすぐに行うのではなくまずは栄養欠損がないかどうか分子整合栄養医の診察をうけてください。同じ血液検査でも、データの読み方が違います。検査項目の生化学的背景を知っているかどうか、基準値で単純に診断しないこと、などが正しく栄養状態を評価するのに欠かせません。
原因不明糞認証と診断された方は是非分子整合栄養医にご相談ください。遠方の方には遠隔診療も行っております。