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薬で病気は治りません

風邪ひいたら病院に行く人が多いですが、風邪は薬では治りません。ウイルスには薬が効かないからです。処方される薬は、頭痛、鼻水、喉の痛みなどの症状を和らげるものです。いわゆる対症療法です。高血圧症や糖尿病などに対する投薬の根治を目指すものではなく、血圧や血糖値を下げる対症療法です。薬を止めるとまた血圧や血糖値はあがります。ただ、高血糖や高血圧を放置すると動脈硬化などを引き起こし心筋梗塞、脳梗塞、網膜症、腎不全などの合併症を引き起こしますので、薬でコントロールすることは重要です。
薬で治る病気は限られています。細菌感染・C型肝炎・血液がんなどは薬が有効な場合が多いです。慢性疾患の多くは細胞の分子濃度の乱れが原因です。根治を目指す場合、分子濃度の乱れを是正する必要があります。うつ症状の場合は、セロトニンの材料になる栄養素の摂取になりますし、皮膚炎の場合は、皮膚健全化や副腎皮質機能改善に必要な栄養素の摂取になります。高血圧症・糖尿病・高TG血症・高尿酸血症などの生活習慣病は、食事療法や運動療法で内臓脂肪を減らすことです。
病気の原因は実は、食生活やライフスタイルが関係している場合が多いのです。逆を言えば、多くの慢性疾患は自分自身で治すことが可能と言えます。