プロテインでガスが増える場合

タンパク質不足の人に、肉・魚・卵・豆腐などをしっかり食べてくださいとアドバイスします。食事で摂れない場合はプロテインを飲んでもらいます。しかし、プロテインを飲むとお腹が張る、ガスがたくさんでる、などの症状を訴える人が時々います。タンパク質を消化するにはプロテアーゼというタンパク質を分解する酵素を身体がちゃんと作っていないといけません。しかし、酵素の基質はタンパク質なので、消化酵素もタンパク質がないと作れません。ですから、タンパク質不足の人が、いきなり肉をたくさん食べたり、プロテインをたくさん飲んだりすると、消化できないタンパク質のせいでガスが発生しお腹が張ります。未消化の症状が出る場合は、摂取する量少なくして摂取する回数を増やすといった少量頻回摂取をしてもらうと改善することが多いです。それでも改善しない場合は、分子量の小さいペプタイドのプロテインや、プロテアーゼを含んだ消化酵素を摂ってもらうとお腹の張りが治まります。それでも食べない場合は、消化する必要のないアミノ酸で摂取してもらうことになります。