授乳中でも鉄欠乏に

授乳中は月経が停止していることが多いです。月経が停止していると鉄の貯金は結構増えてくるのが一般的です。しかし、授乳中で月経が停止していても鉄欠乏の人がたまにいます。出産時に出血して貧血になっていたため、食事で動物性の鉄を摂取できていない、などが鉄欠乏の原因になっているものと思われます。
授乳しているお母さんは大変です。授乳を何時間かおきにしないといけないので長時間ゆっくり眠ることができません。よく泣く赤ちゃん、ぐっすり寝てくれない赤ちゃんだとお世話も大変です。お兄ちゃんやお姉ちゃんが小さいと赤ちゃん返りをして、お母さんにべったりになったりもします。そこにセロトニンの材料となる鉄、必須アミノ酸、ビタミンＢ群などが不足していると、疲労感やイライラ感・気分の落ち込みなどが追加されると、育児ノイローゼや産後うつになってもおかしくありません。
産後授乳中で月経が停止しているから鉄不足にはならないと思ってはいけません。気分の落ち込み、イライラ、倦怠感などの症状が強い場合は、分子整合栄養医学的な血液検査を受けて早めの対処をされることをお勧めします。