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血糖値スパイクが危ない

以前のブログで血糖値スパイクのお話しをしました。食事を食べたすぐ後の短時間にだけ血糖値が急上昇し、すぐに正常範囲内に下がるのが、「血糖値スパイク」です。なんと1400万人以上の日本人に「血糖値スパイク」が生じている可能性が明らかになってきました。しかし、健康診断では空腹時で採血することが多いので、血糖値スパイクはなかなか見つけられないのです。gdmクリニックでは血液検査をする場合、別に空腹で検査をする必要はないので食事をしてもいいですよ」とお伝えします。そのため食事をして検査される人が多く、食後の血糖値を見ることができます。血糖スパイクが起きている人は中年ばかりではありません。10代の子でも180mg/dlを超えている人もいます。
血糖スパイクが起きると、心筋梗塞、脳梗塞、がん、認知症のリスクが高まることが分かってきました。血糖が急激に上昇すると、あふれた糖を細胞内に取り込もうとしてインスリンが大量に分泌されます。インスリン自体が活性酸素を促しますし、高血糖になるとタンパク質に糖がひっつき(糖化)、糖化されたタンパク質はAGEsになってこれまた活性酸素を発生させます。つまり血糖スパイクが起きると、活性酸素が大量に発生し細胞を傷つけてしまうので、心筋梗塞・脳梗塞・認知症・がんなどのリスクが高まるわけです。
対策として、精製された炭水化物を食べ過ぎないこと、砂糖の入ったものを多く摂らないこと、野菜・肉・魚などを最初に食べること、などの食事療法が主体になります。