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不妊治療のガイドラインに従いません

ある患者さんが、不妊の相談をしに産婦人科に行ったら「基礎体温なんか測っても意味はない。ガイドラインに沿って治療を進めるのみ」と叱られて落ち込んだ、と言われていました。いろいろな疾患の治療には、その道の大家と言われているおえらい先生方が策定したガイドライン(手引書)なるものがあります。末端の医者の殆どは、そのガイドラインに従って治療を進めます。ガイドラインの中にはいいものもあるでしょうが、ガイドラインが患者さんのためになっているのか疑問に思うことが少なくありません。
産婦人科での不妊治療の流れは、タイミング療法を何度かしてうまく行かなければ、人工授精何回かチャレンジし、最終的には殆ど人は体外受精をさせられるようになります。高度な不妊治療の方が利益が多いから産婦人科医も体外受精をしたがるのかもしれません。体外受精をする場合は、生理周期にあわせて特定の日に採血や注射をしないといけません。仕事をしている女性には、かなりハードルが高い治療になります。そのため、不妊治療をするために仕事を辞めざるを得ない人が結構いるそうです。
栄養療法は、オーダーメイド方式の治療なので、画一的な治療はしません。まずは、血液検査で栄養状態を詳しくチェックします。そして、同じ症状、疾患でも摂取していたく栄養素の種類や量は血液データによって違ってきます。
また、不妊治療に関しては、産婦人科の不妊治療と違って頻回に通院、検査する必要はなく、処方された栄養素をせっせと摂取するだけなので仕事と両立もできます。3~4か月に1回血液検査をして、摂取する栄養素の調整をしていくだけです。卵巣、卵管、精巣などに問題がある場合は、高度な不妊治療のお世話にならないといけませんが、器質的に問題がないのに妊娠しにくい場合は、栄養欠損が原因であることが大半なのです。しかし、産婦人科医の多くは栄養に関する関心・知識がありません。
器質的疾患がないのになかなか妊娠しないとお悩みの方は、すぐ体外受精するのではなく、まずは分子整合栄養医にご相談ください。