blog

プロテインにおいしさを求めてはいけません

プロテイン(タンパク質)は、人間の身体をつくる基本中の基本栄養素です。血液、皮膚、粘膜、毛髪、免疫細胞、酵素、レセプター、ホルモン、神経伝達物質などタンパク質がないとつくれません。また、いろいろな栄養や薬もタンパク質と結合して全身に運ばれます。タンパク質不足を放置したまま、他の栄養素を摂っても治療効果がなかなかでません。現代人の食事は高タンパク質ではなく、炭水化物に偏っています。ですから、血液検査をすると多くの人がタンパク質が不足しています。食事でタンパク質を必要な量食べられない人が少なくありません。そういう場合は、プロテインを摂ってもらいます。市販のものでお勧めできるものはありません。だいたいのプロテインが飲みやすくするために甘みをつけています。また分子量を小さくする工夫もしていませんしプロテインスコアも100ではありません。gdmクリニックでは3種類のプロテイン(ソイ2種類とホエイ)を揃えていますが、甘みを添加していませんので味的にはおいしくありません。しかし、プロテインスコアは100ですし、分子量も小さくして消化吸収をよくしています。
消化酵素もタンパク質からできていますので、タンパク質不足の人は消化酵素がちゃんと作れていないためいきなり頑張って肉やプロテインをたくさん摂ると、消化がうまくなされずお腹がゴロゴロ鳴ったり張って痛くなったりガスが大量に発生したり、という現象が起きてしまいます。そのため、最初は少なめから慣らしてもらったり消化剤を併用したりしながらタンパク質を摂れるようにしていきます。味でプロテインを選ぶのではなく、少々飲みにくくても治療の一環と考えて低分子、プロテインスコア100のものを摂ることをお勧めします。