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サプリメントの正しい飲み方

サプリメントは食事だけでは不足している栄養素を補充するためのものなので、適切な量を摂取しないと意味がありません。性別、年齢、基礎疾患、食事内容などによって不足する栄養素は人それぞれ違います。分子整合栄養医学では、問診や血液データをもとに不足栄養素や摂取すべき栄養素の種類や量を決めていきます。高血圧や高コレステロール血症などは1日1回1錠の薬で治療することが多いですが、不足に応じて量を決めるので1錠で済むことはまずありません。処方案に書いた通りの量をきちんと飲んでいただかないと効果がでないのです。患者さんには、水不足でしおれかかった植物を例に説明します。「水不足の植物に、水をスプーン1杯あげるだけでは植物は元気になりませんが、コップで数杯しっかり水をあげると水不足が原因で元気がなかった植物は元気になります。栄養療法もそれと同じでサプリメントを1粒だけ飲んでも体調は改善しません。処方案通りにきっちり飲む必要があるのです。」とお話しします。これをドーズレスポンス(容量依存性)と言います。栄養素は薬と違い異物ではなく細胞を構成する成分なので(生体内分子)多く摂っても副作用はありませんが、薬は間違ってたくさん服用すると死に至ることもあります。これは薬による治療と大きく異なる点です。また、市販のサプリメントは含有量が少ないので治療には適しません。