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精神症状とアミノ酸

先日アミノ酸についてブログを書きました。アミノ酸はうつ症状、不安発作、動悸を感じる、睡眠障害、イライラなどの精神症状とも深い関係があります。脳は精密機械のように繊細な臓器です。脳には至適栄養濃度の幅が狭いのでちょっとした栄養不足で精神神経症状がでやすいです。心を安定させる神経伝達物質であるセロトニンもアミノ酸が材料です。トリプトファンという必須アミノ酸を出発点としますので、食事でちゃんとトリプトファンが摂取できていないと精神症状がでやすくなります。睡眠ホルモンメラトニンも同じ系統で産生されます。トリプトファンを材料として鉄・ビタミンB群などの力を借りてセロトニンは合成されますので、鉄やビタミンB群不足も精神症状の原因になります。
心療内科では、セロトニンの再取り込を阻害するSSRIが処方されますが、セロトニンの体内での絶対量を増やす薬ではないので、食事で必須アミノ酸・鉄・ビタミンB群がちゃんと摂取できていない人には効果がでません。逆に薬の副作用で調子を悪くする人も少なくありません。薬ではなく神経伝達物質の材料となる栄養素の摂取が副作用もなく根本的な治療になります。ただ、食事だけでは著しく不足してしまった栄養不足をなかなか是正しにくいですし、市販のサプリメントは含有量が少なかったり成分に問題があったりするので分子整合栄養医に相談していただくのがよいかと思います。