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抗精神病薬の副作用

うつ症状、不安などを訴えて心療内科を受診すると、かなり強い薬を処方されることが珍しくありません。早く効果を出したいという医師の思いなのかもしれませんが、しょせん薬は体内で起きえない生化学的な反応を起こさせる薬なので副作用がつきものです。オランザピンという薬を処方されている人がいますが、この薬は糖尿病を引き起こすことがあるので有名です。糖尿病以外にもコレステロール値が大幅に上昇している患者さんもいました。調べてみると脂質異常の報告もよくあるようです。その他に、アカシジア(身体がむずむずしてじっとしていられない)、睡眠障害、倦怠感などの副作用もあるようです。また、この薬を止めると断薬症状がかなり強くでるケースもあるようで、飲んでも副作用、やめても断薬症状で苦しまなくてはいけないので、安易に処方すべきではないです。
女性のうつ症状の大半は、鉄欠乏や機能性低血糖症といった栄養の異常が背景にあるので、まずはここを是正するアプローチをすべきです。これらを是正しても症状が改善しないときに初めて薬を使う、しかも古くからある抗不安薬から様子を診るのがよいと思います。