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スマホ病

スマホは便利ですが、使い方を間違えるといろいろな不調を引き起こす原因になってしまいます。スマホ首(ストレートネック)、スマホ斜視などは比較的よく知られている病気です。gdmクリニックでは起立性調節障害の根本治療を行っているので、朝起きられないという児童生徒がよく受診します。問診ではスマホの使用について尋ねるようにしています。大半の子は夜遅くスマホをいじっています。眠れないからスマホを見る、と言っていますが、スマホを見ているから寝付けないのです。遅くても10時以降のスマホを禁止するように親御さんに言います。就寝時間が遅くなれば当然朝起きにくくなります。
スマホの使用を制限すると、怒る子も多いようです。こうなるともう依存症です。酒、たばこ、覚せい剤と同じ中毒です。幼少期からの躾が重要ですが、中学生高校生になって急に厳しく言っても効果はありません。治らない場合は、精神科でカウンセリング治療を受ける必要があります。スマホを全く使わない子とスマホは使うものの自己管理してきちんと使う子とでは、後者の方が成績がよいという話を聞いたことがあります。自分を律することが出来る子は、勉強もできるということのようです。私の通った岡大附属中学のモットーは自主自律でした。教室の黒板の上にこの文字が飾られていました。
愛犬さんじの散歩中に、車を運転しながらスマホを見ている人の多いことには呆れます。大人も子どももスマホの奴隷になってはいけません。スマホは便利なツールとして使いこなす人になってください。