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22時間眠っていました

朝起きられず登校できない多くの児童・生徒さんがgdmクリニックを受診されます。朝起きられないならまだしも、昼の1時くらいまで起きられない、症状がひどい場合は122時間も眠り続ける、という子もいます。
小学生高学年から中学生の間の思春期に急激に背が大きくなりますが、骨・筋肉・血液をつくるために大量の栄養素が使われるために栄養欠損状態に陥り、様々な症状が出現します。朝起きられなくなる・倦怠感や易疲労(ミトコンドリアでのエネルギー産生が低下)・意欲の低下(セロトニン合成低下)などが生じます。しかし、医療現場では自律神経の関係で血圧が低下する疾患(起立性調節障害:この診断名がよくないです)と誤認しているため、適切な治療がなされません。昇圧剤を処方しても当然効きません。日本全国の大学病院を受診しても、診断結果と治療方法は大差がありません。どこの医療機関に行っても診断方法・治療方法は同じなので、病院を変えても症状はいっこうによくなりません。そのためもう治らないと諦めてしまう子も少なくありません。
昇圧剤内服で改善しないので、ネットで調べて整体がいいと聞いて整体で治療を受けたことがあるという子も多いです。まず、症状の原因を正しく同定することが改善への近道になります。ミトコンドリアでのATP産生低下なのか、機能性低血糖なのか、両者の合併なのか。いずれも、保険診療ではこういった病名はありませんので、正しく診断されなくて当たり前ではあります。栄養欠損が関係していない子も時々います。スマホのしすぎで昼夜逆転、コロナでオンライン授業が続き学校に行くのが面倒になっている、といったことで朝起きられない、起きない、登校する意欲がでない、という子を見極めないといけません。
栄養欠損で朝起きられない・登校できない場合は、適切な治療で改善が可能ですので、是非諦めずに分子整合栄養医にご相談ください。