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まだまだ多いピロリ菌感染者

10~20代の若い人でピロリ菌感染をしている人は最近少なくなりました。しかし、0ではなくまだ数%くらいは感染していると思われます。今までに数人の中学生、高校生ピロリ菌の除菌治療をgdmクリニックでも行っています。40代、50代の人で今まで胃の検査(バリウムや内視鏡)を一度も受けたことがない人の中には、結構な割合でピロリ菌感染者がいます。先日は腹痛で内視鏡検査をした40代の人には胃潰瘍ができていましたし、50代の人には胃潰瘍瘢痕が見られました。
ピロリ菌感染があると、炎症を起こして胃粘膜の萎縮が起き、胃酸やビタミンB12を吸収する内因子の分泌が低下して栄養不足の原因になります。また、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因にもなりますし、胃癌やリンパ腫のリスクにもなります。
胃の不調を少しでも感じる場合は、内視鏡検査を受けていただきたいです。特に40歳を過ぎて一度も胃内視鏡検査をしていない人はピロリ菌感染がある可能性が結構あります。細い径の内視鏡を用いて鎮静剤の注射して検査をしますので楽にできると初めての方にも好評です。
40歳すぎてまだ一度の胃の検査をしたことがない方は是非お受けください。