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新学年を元気よく迎えるために

4月は新しい学年が始まる月です。入学シーズンでもあります。今日は長男の入学式です。私が高校に入学したのはかなり前(約40年前)になるので殆ど記憶にないですが、新入学の生徒は期待・緊張・不安が入り混じっているのではないかと思います。中学・高校は個人差がありますが、成長期なので体の発達のために栄養の需要が大幅に亢進しています。さらに、偏食が加わると一気に栄養欠損状態に陥り、朝起きられなくなります。せっかくの新天地で登校できなくなるのはつらいことだと思います。朝起きられないという症状で小児科などを受診すると起立性調節障害という変な病名が付けられて血圧を上げる薬を処方されますが、効果はありません。
よく親御さんが、子供に野菜を食べさせようとしますが、成長期に必要なのは野菜ではありません。骨・筋肉・血液を作るにはタン白質・鉄・亜鉛・ビタミンB群などが欠かせません。これらの栄養素は、野菜ではなく肉に多く含まれています。大豆は高蛋白な食材と言われます。最近では代替肉としても注目されています。しかし、必須アミノ酸の配合バランスが悪いので利用効率がよくないです。また鉄不足にはほうれん草と言われますが、ほうれん草の鉄は非ヘム鉄なので数%くらいしか吸収されません。
元気はつらつと登校できるように、日頃からしっかり肉を食べるようにしてください。それでも、成長が急激な場合は鉄欠乏に傾いてしまうことがありますので、そういった時は早めに分子整合栄養医にご相談ください。意識高いお母さんは、予防的に成長期に必要な栄養素を飲ませている方もいます。