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病名に「炎」がつくものがたくさんあります。アトピー性皮膚炎、胃炎、肝炎、肺炎など。臓器に炎症が起きている病態です。家に例えると家が燃えている、つまり火事になっている状態です。火事になるとまず水で消火しないといけません。全焼してしまったら建てなおしになりますが、ボヤで済んだ場合は、燃えた箇所を作り直すことになります。人間の炎症の場合も同じです。あまりにも激しい炎症がある場合は、薬を使って炎症を抑えることが必要です。薬物療法は炎症を抑える際には効果を発揮しますが、炎症が治まった後の臓器・組織・細胞の再生する力はありません。ここで威力を発揮するのが栄養療法です。細胞の再生に必要な栄養素をしっかり摂取することで治癒が早まるわけです。
薬を極端に嫌う患者さんがいますが、家が燃え盛っている時には一時的に薬の助けを借りる必要があります。炎症が落ち着いたら栄養でじっくり再生していくというのがよいかと思います。