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血液検査をするとタン白質の摂取量がかなり少ない人(必要量の半分程度)がいます。原因は、食が細い人、炭水化物に偏った食事をしている人、夜食べずに酒ばかり飲む人、などです。タン白質の摂取量が少ない人には、「タン白質をこれくらい摂ってください、食事で無理ならプロテインも併用してください」、とアドバイスします。すると、タン白質を摂りすぎると肝臓や腎臓に負担がかかるのでは?と尋ねる人がいます。肝硬変や腎不全などの基礎疾患のない人は、タン白質を少々多く摂っても肝臓や腎臓に負担はかかりませんし、たくさん食べようとしてもこれまでタン白質を食べ慣れていない人はそんなに食べられません。タン白質不足の人がいきなりタン白質をたくさん食べると、どうなるかというと、消化できずに軟便・下痢・腹部膨満感などが起きます。軟便・下痢になるということは腸から吸収されずに便で出ていくということなので、肝臓や腎臓を経由することはありません。当然ですが、肝臓や腎臓に負担はかかりません。
消化する消化酵素もタン白質が基質なので、タン白質不足の人は消化酵素がきちんと作れていないのです。タンパク質不足の人はいきなりたくさん食べられませんので、少しずつ摂取量を増やして慣らして行く必要があります。場合によっては消化酵素のサプリメントを併用してもらうこともあります。