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プロテイン=筋肉は間違い

女性患者さんにプロテインの摂取を勧めると、「筋肉がついてしまうでしょ?」と言う方がいます。多くの方はプロテイン=筋肉をつけるもの、と勘違いしています。タン白質は大きく分類すると体タン白質と機能タン白質に分けられます。体タン白質は胃や腸などの臓、皮膚、コラーゲンなどです。機能タン白質は酵素(消化酵素など)、免疫に欠かせない抗体や補体、ホルモン(インスリンなど)、レセプター(細胞の表面にあり分子で出入りが行われる)、血液などです。ですから、プロテイン(タン白質)を補給する意味は、筋肉をつけるためだけではないのです。皮膚炎で皮膚に炎症がある場合は、皮膚修復にタン白質がより多く必要です。また炭水化物ばかり食べて消化がうまく行かない人は、タン白質を食べるトレーニングをして消化酵素を作れるようにしないといけません。貧血の人もタン白質不足を放置したまま鉄だけ摂っていては貧血はなかなか改善しません。赤ちゃんや高齢者が感染症で重症化しやすいのは免疫に必要な抗体などがちゃんと作れないからです。
1日3食タン白質をメニューに入れるということを心がけてください。