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起立性調節障害を克服する

分子整合栄養医からみて起立性調節障害は治しやすい病態です。起立性調節障害という病名は病態を適切の現していないので使いたくはないのですが、起立性調節障害と診断され治らずに困っている児童生徒が多いので敢えて分かりやすく起立性調節障害という病名を使っています。本来はエネルギー不足症候群というのが適当な病名だと思っています。
春に起立性調節障害と診断されて岡大などにも紹介されて治療を受けるも改善しない生徒が受診しました。朝起きられない、ふらつきが激しく自力で歩行できない(人の支えが必要)状態でした。今まで診察した生徒の中でもかなりの重症でした。鉄欠乏と機能性低血糖の合併でしたので、両者に対するアプローチを開始しました。徐々に症状は改善し、今まで登校できていなかったのが先日午後からだけど自分の足で登校できたと保護者の方からお聞きしました。こういう報告をいただいて嬉しい限りです。