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基準値=正常値ではありません

症状を訴えて医療機関を受診し血液検査をしても「異常なし」と診断されることが多いですが、これは基準値を正常値と医師が誤解しているためです。血液検査項目の大半は、母集団の平均値の±標準偏差の2倍で基準範囲は設定されます。簡単に言うと検査した人の95%が入るように設定されますので、基準範囲から外れる人は下位の2.5%と上位の2.5%だけです。特に問題になるのがフェリチンです。gdmクリニックの委託している検査会社では女性のフェリチンの基準範囲は5~152ng/mlと非常に幅が広いのです。フェリチン5ng/mlとフェリチン152ng/mlでは30倍以上も差があります。これだけ幅が広いのは、鉄の貯金が低い成長期の子供や生理のある女性と閉経して何年も経っている女性(鉄の貯金が増えてきます)が混在しているからです。
つらい症状があるのに血液検査で異常なしと診断された方、自律神経のせいにされた方、内科的に異常がないので心療内科を受診してくださいと言われた方は是非ご相談ください。