blog

血液検査で分からないことも多いです

血液検査をすれば何でも分かると勘違いしている人が時々います。血液検査で癌があるかどうかも分かるんでしょ?と尋ねる方もいますが、早期癌は内視鏡やエコー、CTなどの画像検査をしないと分かりません。進行癌は腫瘍マーカーが上昇していることもありますが、進行癌でも腫瘍マーカーが高くない場合もあります。
栄養療法における血液検査の目的は、今お困りの症状が栄養欠損によるものかを判別するために行います。特にお困りの症状がない人が分子整合栄養医学的な血液検査をしてもあまり意味はありません。また治療用の高品質の栄養素は、ネットなどで売られている安いサプリメントと違って値段が高いので、特に症状がない人には長続きしません。しんどい、だるい、痛い、朝起きられない、といった症状を改善させたいという動機がないと継続は難しいのです。
栄養療法は、一般の医療機関で原因不明だったり治療しても改善しない方の原因究明と治療をしたりすることに存在意義があると思っています。原因不明と言われている方、標準治療で改善しない方は、栄養欠損が原因かもしれませんのでご相談ください。