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顕微授精による着床の確率をあげる

妊娠希望でgdmクリニックを受診される患者さんですが、体外受精ではなく自然に近い方法で妊娠したい・顕微授精による着床の確率をあげたい・第1子はすんなり妊娠したけれど第2子をなかなか授からない・元気な赤ちゃんを産みたい、など動機は人ぞれぞれです。妊娠前・妊娠中の栄養摂取は赤ちゃんの将来に大きく関係してきますので、全ての方に実践していただきたいのですが、栄養の重要性を認識されている人が少ないのが現状です。
卵管、卵巣、精子などに問題がなくてもなかなか妊娠しないカップルが多いです。こういう場合、機能性不妊症とか原因不明不妊症と言うそうです。しかし、原因がないわけはありません。産婦人科で原因を同定できていないだけです。機能性不妊症の大半は背景に何らかの栄養欠損が関係しています。産婦人科での治療は、タイミング→人工授精→体外受精→顕微授精という流れになりますが、栄養欠損を放置していてはいくらステップアップしてもなかなか着床しません。逆に適切な栄養アプローチをすると着床の確率があがります。母体が栄養をきちんと摂取することは胎児の神経や臓器の発達のためにもなります。
ここで重要なのがサプリメント選びです。サプリメントならネットやドラックストアで売っているものでもいいかというとそうではありません。産婦人科でだされるサプリメントも実は質がよくありません。顕微授精の知識・技術はすばらしいですが、栄養の知識がいまひとつなのです。医学部で分子整合栄養医学の講義などありませんから無理もありません。妊娠の確率を高めるために栄養療法をされる場合は、経験と実績のある栄養療法医に相談してください。