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朝起きられない児童生徒の頭痛の原因

登校できない児童・生徒さん(他院で起立性調節障害という診断をうけて治療するも改善しない)が多く受診されます。登校できない原因は大きく2つに分かれます。①とにかく目が覚めない・目が開いても体が動かない・ふらつきが激しい、血圧が低い、②頭痛がひどくて動けない、が2大主訴です。症状は全く違いますが原因は同じです。鉄欠乏か低血糖かもしくは両者の合併です。一般的な医療機関では、症状に対して効きそうであろう薬を処方します。血圧が低い場合は昇圧剤を処方します。頭痛の場合、偏頭痛用の薬や普通の痛みどめを処方します。しかし、薬を飲んでも症状が改善しないことが殆どです。症状の原因が何かをきちんと診断し、それに対する根本的なアプローチをしないとよくなりません。逆に正しいアプローチをすると劇的に症状が改善します。
中高年の頭痛には脳腫瘍や脳出血の頻度が高いので、MRIなどの画像検査で器質的な疾患を除外しておく必要がありますが、若年者の頭痛の多くは栄養がらみのことが多いのです。