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起立性調節障害が治らないわけ

朝起きられず登校できない児童生徒さんが多いです。小児科を受診すると血圧を測定され起立性調節障害(OD)という病名を付けられ、血圧を上げる薬を処方されます。しかし、薬を飲んでも症状は改善しません。大学病院を受診しても結果は同じです。理由は、朝起きられない原因を医師が正しく認識していなからです。自律神経の異常で血圧の調節がうまくできない病気を考えているので昇圧剤を処方したり、塩分を摂れ、水分を摂れ、などの頓珍漢な指導をしたりします。しかし、朝起きられないのはエネルギー産生低下のためなのです。このことを理解できていないので普通の医療機関を受診しても治りません。ただ男子の場合、時間とともに(成長期が過ぎれば)症状が改善してくることが多いです。
潜在性鉄欠乏や機能性低血糖症が朝起きられない原因ですが、こういった病態は保険診療をしている医師は知りません。また治す術(栄養素)も持ち合わせていません。朝起きられないのを治せるのは、分子整合栄養医しかいないのです。起立性調節障害と診断され治療を受けるも改善しない場合は是非受診してください。