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未病を考える

2022年の大阪大学の入試問題で「未病」に関する小論文問題が出題されたそうです。厚生労働省のHP内にも未病指標についてまとめた文章が載っています。その中に、未病コンセプトについて、『超高齢社会を乗り越えていく上で、最も重要なコンセプトは「未病」という考え方である。未病とは、健康と病気を「二分論」の概念で捉えるのではなく、心身の状態は健康と病気の間を連続的に変化するものとして捉え、この全ての変化の過程を表す概念であり、2017 年 2 月に閣議決定された国の「健康・医療戦略」においてもその重要性が盛り込まれた。』と書かれています。未病とはもともと東洋医学の概念で、「体がだるい、胃腸の調子が悪い、疲れやすい、などの症状があるものの検査では異常が見つからない状態。」を指します。
現代の日本の医療は西洋医学が主流で、薬の内服治療や外科切除などが行われることが多いです。しかし、未病の段階で適切な対応することで本格的な病気の発症を予防することができますし、医療費の抑制にもつながります。厚生労働省が未病について取り上げたのも医療費抑制が狙いではないかと思います。
未病には漢方薬が効くと思っている人が多いのではないでしょうか?しかし、未病に一番効果的なのは栄養療法です。不調の殆どは細胞の分子レベルでの栄養欠損が原因だからです。疲れやすい・頭痛・めまい・気分の落ち込み・皮膚トラブルなどで一般の医療機関を受診しても、原因を詳しく調べずに症状に応じて薬を処方するだけです。対症療法なので薬を止めるとまた症状がでます。しかし、栄養療法は根本原因を是正する治療なので根治が可能になります。
体調不良で医療機関を受診しても原因がはっきりせず症状を抑えるだけの薬を処方されている方は、是非ご相談ください。