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なんちゃって栄養療法にご注意

「栄養療法」といワードで検索すると数えきれないほどの医療機関がでてきます。しかし、本格的に栄養療法を行っているところは日本でも数軒でしょう。某サプリメント会社主催の医師向け勉強会などでちらっと金子雅俊先生の話を聞きかじった医師はたくさんいるでしょうが、金子雅俊先生の指導を基礎から直に受けた医師はそんなに多くはありません。しかし、ホームページだけではどこまで本格的に栄養療法に取り組んでいるのか患者さんには分かりません。血液解析や栄養処方を外部に委託しているところも少なくありません。血液検査から結果がでるまでに半月から1か月かかるところは外部委託しています。つまり医師自身で血液データの意味や、なぜこの栄養素を処方する目的、などが分かっていません。サプリメントの治療を希望して受診したのに、保険の鉄剤を処方されたり漢方薬を処方されたりというケースもよく患者さんから聞きます。血液解析や栄養処方ができない、保険の薬や漢方薬を処方する、のなら栄養療法を標榜しなければいいのにと思います。中途半端な栄養療法を行うと当然治療効果も得られません。結果、やっぱりサプリメントなんかじゃ病気は治らないんだと患者さんが誤解してしまいます。それを私は懸念しとります。