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咳止め薬不足

最近、咳止め薬や痰きり薬が不足していることがニュースになっています。ジェネリックメーカーで製造上の不正が発覚し、2021年以降業務停止などの行政処分が相次いだことと、新型コロナや季節外れのインフルエンザの流行で需要が増えたことなどが原因と言われています。咳止めや痰きり薬は薬価が低く先発医薬品メーカーにとっては利益がでませんのであまり力をいれて作ろうとしないのも供給不足になる要因になります。
所詮風邪には薬が効きません。根本的に風邪(ウイスル性)を治す特効薬はなく、熱・咳・痰・頭痛などの症状を抑える対症療法が主体になります。特に咳はなかなか薬では止まりません。風邪が治った後も結構咳だけが長引きます。埼玉医大の感染症専門の岡秀昭教授も、「咳止めを飲んでもそれほど咳は止まらない、ハチミツなどの食品で同程度の鎮咳効果も期待できる。」とコメントされています。私も以前から咳を訴える患者さんには、「咳止め飲んでも殆ど効きませんし、咳止め(○○コデなどのコデがつくもの)は麻薬系の薬で、咳中枢を麻痺させて咳を抑えているだけで根本的な原因を是正するものではないです」と説明し、自然に治るのを待ってもらうか、桔梗ののど飴などをなめることをお勧めしています。岡教授はハチミツなどの食品で同程度の鎮咳効果も期待できるちコメントされていますが、ハチミツ以外に今が旬の柿の実(今日も患者さんから自宅で採れた柿をたくさんいただきました)や柿の葉エキスなどが咳に有効とされています。
一番が風邪やインフルエンザにならないように予防することです。コロナの時にも書きましたが、粘膜マスク(グルタミン・ビタミンA・ビタミンD)が感染症予防に有効です。