閃輝暗点

閃輝暗点（せんきあんてん）とは、視界にギザギザした光が現れる現象です。多くの場合片頭痛の予兆で現れます。しかし、片頭痛を伴わない閃輝暗点もあります。片頭痛の殆どは鉄欠乏が原因で起きますが、先日閉経して十数年経っている女性（鉄の貯金が増えている年代）が、閃輝暗点がときどき起きると言われていました。鉄欠乏のない人の閃輝暗点は、脳血管障害の予兆の場合もあるので注意が必要です。尚、閃輝暗点が起きる背景には脳の血管の収縮・拡張があるとされています。この方の場合は、糖質摂取が多かったので低血糖が原因の閃輝暗点ではないかと考えました。低血糖になると血糖を上げるためにアドレナリンやノルアドレナリンなどの交感神経緊張ホルモンが分泌されて血管が収縮します。そのために、閃輝暗点が起きるわけです。