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更年期の女性患者さんで、「とにかく更年期は太る」という人が結構いらっしゃいます。更年期で太る原因は、自律神経の乱れで食欲が増す・基礎代謝量の低下、などが原因だと説明しているサイトもありますが、私の見解(えらそうに言っておりますが、師匠の受け売りです)は違います。更年期はいくら食事制限や運動をしてもなかなか痩せないと言われる方が多いです。それはなぜなのでしょうか?更年期になると卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンの量が減ってきます。減ってきたエストロゲンを補おうと、副腎皮質で産生されたDHEA-Sが男性ホルモンのアンドロゲンに一部変換されます。(男性だけでなく女性も男性ホルモンを少量ですが産生しているのです。逆もしかりで、男性もDHEA-Sからエストロゲンを少量産生しています。)そしてDHEA-S由来のアンドロゲンをもとに脂肪細胞がエストロゲンを作ります。脂肪細胞が増えるとより多くのエストロゲンを産生できるので、卵巣から女性ホルモンの分泌が減る更年期には脂肪がつきやすくなるわけです。先日も更年期でホルモン補充をしていた患者さんが、補充をやめたら数か月で3kgも太ったと言われていました。このことからもエストロゲン不足を補うために脂肪細胞が増える=太るということが分かります。