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少し前のブログで鉄の摂取でネガティブな性格が変わったという話を書きましたが、今回は逆バージョンです。少し前ですが、10代の女性が食欲不振・不安などの症状で受診されました。以前は活発な性格だったそうですが、何をするにも不安がるようになったそうです。問診からジェノゲストの服用をしていることが分かりました。ジェノゲストの添付文書には副作用として不眠、不安、抑うつが記載されています。女性の不安症は鉄欠が原因のことが多いですが、ジェノゲスト服用で生理が止まっているので鉄欠乏になることは考えにくいです。急激な性格の変化はやはりジェノゲストの副作用ではないかと考えてジェノゲストを中止してもらったところ、服用中止からほどなくして不安症状が改善してきたそうです。
何か身体や精神の不調が急に起こった場合、処方されている薬が症状の犯人であることが結構あります。ただ、問診票に治療中の疾患や服用中の薬名を今の症状と無関係だと患者さんが勝手に考えて全て記載しないことが少なくありません。患者さんの情報から診断のヒントがたくさん隠されています。急に性格が変わった場合は、薬(特に女性ホルモン系の薬)の副作用を疑わないといけません。