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ケトン食とは、糖質を大幅に制限し、脂肪を多く摂る食事のことです。糖質を大幅に制限することで脂肪が分解されて肝臓でケトン体が作られ、ケトン体がエネルギー源として利用されます。てんかんや癌の治療でケトン食が治療に応用されていますが、私の師匠はケトン食は推奨していませんでした。
先日も「数年前から身体がだるくてやる気がでない」という主訴の女性が来院されました。問診で食事内容をお聞きした時には、普通にご飯とおかずを食べると言われていました。糖質過剰摂取はしていないので低血糖ではなく鉄欠乏かなと思って血液検査をすると、鉄はさほど不足していない状態でした。結果説明の時にいろいろ話をしていると、患者さんが「ケトン体回路にしたい」と言うではないですか。中途半端なケトン食だったのか、ケトン体がきちんと作られずエネルギー不足になっているのではないかと考えました。ケトン食を初めた時期と体調不良になっている時期がほぼ一緒だったので、「不調の原因はケトン体を意識した食生活が原因でしょう、一般の人はケトン食にするメリットはないですよ」と説明しました。
糖質制限しすることで当然ブドウ糖が不足、ケトン体もきちんと作られていないとなると当然エネルギー不足になります。倦怠感や精神症状がでてもおかしくありません。またエネルギーを確保するために体蛋白を分解して糖新生しようとするのでタン白質不足にもなってしまいます。普通の食事をしてください。