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体重を増やすなという間違った妊婦指導

妊娠すると定期的に妊婦健診を受けることになります。毎回する検査としては尿検査(蛋白や糖を見る)、体重測定、血圧測定があります。その他には、超音波検査、内診、腹囲測定、血液検査などもあります。血液検査項目は数回しかなく、項目も貧血検査が中心でお粗末な内容です。
医師の診察の後に助産師からの指導がありますが、体重増加を厳しく注意されることが多いようです。患者さんの中には、体重が増えたことを指摘されるのがストレスになり、健診の前日から食べずに行くという人も何人かいました。そういう方に対して分子整合栄養医学的な血液検査をすると、アルブミンは3g/dlちょっとしかなくフェリチンも測定できないくらい低くなっており、激しい栄養欠損状態に陥っています。脂肪が大量についての体重増加はよろしくありませんが、赤ちゃんも成長して体重が増えますし、見かけ上の体重だけを見て太るな、食べ過ぎるな、と指導するのはナンセンスです。タン白質や鉄の不足が顕著なのでその他の栄養素も当然大幅に不足しているはずで、赤ちゃんの成長が心配になります。
妊婦健診では詳しい血液検査をすることがないので、妊婦さんの栄養状態を正しく把握できている産婦人科医や助産師は殆どいません。赤ちゃんの健やかな成長のためには、タン白質・ビタミン・鉄・亜鉛・カルシウムなどの栄養が欠かせません。控えるべきは糖質です。パンや麺類などの糖質は脂肪に再合成され太る原因になります。肉、魚、卵などの高タン白の食材には糖質があまり含まれておらず、タン白質だけでなく鉄、亜鉛、ビタミンA、ビタミンB群などの赤ちゃんの成長に必要な栄養素がたくさん含まれていますので、これらをしっかり食べるようにしてください。