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副腎疲労症候群の症状

副腎は、腎臓のすぐ上にある矢じり型の小さな臓器ですが、多種のホルモンを生産と分泌をするという非常に重要な役割を担っています。副腎の表面側を副腎皮質と呼びますが、ここではコルチゾール(アトピー性皮膚炎などで使われるステロイドのことです)、アルドステロン、アンドロジェン(性ホルモンの前駆体)などのホルモンが分泌されます。コルチゾールは抗ストレスホルモンとも呼ばれ、慢性的なストレス(対人関係、プレッシャーのかかる状況、働きすぎ、睡眠不足、栄養不足)がかかると、はじめのうちは副腎が頑張ってストレスに対抗するためにホルモンを分泌しますが、限界を超えるとついには副腎が疲弊してしまい、抗ストレスホルモンやアンドロジェンをきちんと分泌できなくなります。そうなると、朝おきられない、気分が落ち込む、意欲が湧かない、寝ても倦怠感や疲労感がとれない、といった副腎疲労症候群の症状が出現します。前述の症状以外にも、物忘れがひどくなる、しょっぱいものを欲しがる、性欲がなくなる、うつっぽくなる、微熱が続く、関節が痛む、皮膚炎・湿疹がでる、風邪をひきやすくなる、などといった症状もでることがあります。
最近インターネットで副腎疲労症候群というワードを見かけるようになってきましたが、医療現場ではまだ認知度が低く適切な診断・治療に至ることは難しいのが現状です。西日本で副腎疲労症候群の診断・治療を行っている医療機関は殆どないので、自分の症状と副腎疲労症候群の症状が同じなので、副腎疲労かもしれないと言って県外からgdmクリニック受診される方も少なくありません。ただ、副腎疲労症候群の症状と似ている病態に、低血糖症や鉄欠乏症などもあるので総合的に診断を進めていく必要があります。症状は同じようでも原因が違うと治療方法も全く異なりますので、まずは原因をきちんと突き止めないといけません。