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産後うつ

産後に身体と心のバランスを崩す女性が少なくありません。2016~2018年の間の妊産婦さんの死因の1位は自殺です。妊娠中母体は赤ちゃんに大量の栄養を臍帯を通じてあげていますので、妊娠後期から出産直後は大変な栄養不足に陥っています。妊娠後期には殆どの妊婦さんは貧血もしくは低フェリチン血症(鉄不足)になります。産婦人科医にとって妊婦さんは貧血はなって当たり前のことなのであまり気にしません。造血にはタン白質、鉄、ビタミンB群などが必要ですので、貧血になるということはこれらの栄養素が不足しているということです。これらの栄養素は神経伝達物質や脳内ホルモンの材料としても重要です。妊娠中にお母さんが鉄不足ですとお腹の赤ちゃんに鉄をしっかりあげられていなので鉄の貯金があまりできていない状態で生まれてきます。また、母乳の栄養状態も悪いので赤ちゃんは亜鉛、ビタミンB群、タン白質などが十分にもらえません。先ほども書きましたが、タン白質、鉄、ビタミンB群はGABAやセロトニンなどの神経伝達物質の材料なので、これらが不足すると赤ちゃんは夜泣きしたりひきつけをおこしたりしやすくなります。また亜鉛が不足すると乳児湿疹もでてきます。こうなるとお母さんのストレスが増えますます精神状態が悪化してしまいます。
妊娠中、出産後に適切な栄養アプローチをしておけば、産後うつになるリスクも大幅に軽減できます。妊娠はゴールではありません。妊娠中こそしっかりタン白質、亜鉛、鉄、カルシウム、ビタミンなどの栄養素を摂取する必要があります。妊娠中の体調不良、産後のうつや体調不良でお困りの方は是非分子整合医にご相談ください。