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小学4~6年生の15%に「うつ症状」

新型コロナウイルスの流行が子どもたちの心に与える影響について、国立成育医療研究センターがアンケート調査(「コロナ×こどもアンケート」第4回調査)を行ったところ、小学4~6年生の15%に「うつ症状」が見られたことが分かったというニュースを目にしました。実は、子どもは潜在的にうつ症状がでやすい状態にあるのです。赤ちゃんは生まれてから思春期まで身体が大きくなり続けます。成長には栄養が必要です。身体が大きくなるということは、骨が伸び、筋肉が増え、循環血液量が増えると言うことです。そのためには、タンパク質、鉄、ビタミンB群などの栄養が欠かせません。小学生はあまり採血する機会がないので気づきませんが、大半の子はヘモグロビンが基準値をやや下まわり鉄の貯金も少ないです。心を安定させる神経伝達物質はアミノ酸・鉄・ビタミンB群などの栄養から合成されますので、成長期の子どもは潜在的にこれらの栄養素が不足している状態なのです。栄養欠損に加えてコロナによる制限、自粛、環境の変化などの要因が加わると、うつ症状がでてもおかしくありません。
小学生の子どもにうつ症状がでたからといって心療内科の薬を飲ませるのは私は反対です。心のケアとセロトニンの材料となる栄養摂取をすれば殆どの場合症状は落ち着くはずです。そのためにも、日ごろから鉄、タンパク質、ビタミンB群などを多く含む食事を心がけることが重要だと思います。